手指の腱鞘炎（ばね指）｜代表的な整形外科の病気

【原　因】

中年女性、更年期の女性に多く、妊娠出産期の女性にも多く発症します。また、スポーツや指を多く使う仕事をされている方にも多く見られます。

また、糖尿病やリウマチ、人工透析を受けている方に多発する事があります。

指を曲げるときに使う腱の上を覆っている腱鞘に炎症がおこり、指の付け根に痛みや腫れが起こり腱鞘炎となり、さらに炎症が広がると指を曲げ伸ばしするときにカクッという引っ掛かりが生じるようになり、ひどくなると指を完全に伸ばす事ができなくなります。

発症する指は、親指が最も多く、次に中指に多くみられます。

 

【自覚症状】

・朝起きたときに指が痛い、日中は症状が軽い。

・指を動かすとカクッという引っかかりを感じる。

・指の付け根に硬い部分ができ、押すと痛みがある。

・指を曲げた後、もどらなくなった。

・指の付け根が痛む。

【治療法】

まず、手指の安静が必要です。症状が軽い場合は、ストレッチで回復することがあります。

通常、消炎鎮痛剤を使用します。

症状が強い場合や経過が長い場合は、ステロイド剤を腱鞘内に注射します。

上記の治療で治らない場合は、手術による治療となります。